CUE! Reading Live Vol.5~Wind&Moon~ が開催されました。

CUE! Reading Live Vol.5~Wind&Moon~が開催されました。配信で復習中です。

ゲームの配信が止まってしまっているので、朗読劇のシナリオはゲーム内エピソードの再編集ではなくオリジナルでした。出演者も8名と多く、2.5thライブといった感もありました。

 

シナリオの核は聡里と莉子が配役を入れ替えた朗読イベントを行う前日譚、というもの。CUE!は声優が声優を演じているというメタな視点が売りのコンテンツですから、リアルイベントにもメタ視点を持ち込んでくるのが常套手段になっていますね。

 

演者が4人から8人に増えて、シナリオも新作となったことで掛け合いや展開を楽しむ度合いが過去のリーディングライブよりも強くて楽しかったです。どうやらアドリブも多く、かつ莉子が標的になっていたようで、ライブイベントならではの楽しさがありました。

 

歌のライブパートでは新曲も披露。個人的にはReach for the world!が大好きなので聴けて満足しました。振り付けとか歌い分けの変更ってどれくらいで覚えられるものなんですか?演者の皆様、さすがプロですね…。

 

CUE!がちょっとうーん、となるところ。

これは自分の好みや受け取る能力に依存することでもありますが、CUE!というコンテンツの仕組みそのものに起因していそうな、うーん…となってしまうところをこのイベントでも感じたのでメモ。

 

それぞれのキャラが作中作のキャラを全て演じており、その組み合わせや演者間での違いを楽しむのがアプリCUE!の売りでし。そこに立ち返り、このイベントでも「キャスト変更」の為のシナリオを用意したのだと思われます(過去のリーディングライブでもtwitterで配役変更のアンケートを取っていましたし)。

 

ただ、各演者が演じるAiRBLUEの声優のキャラまでは把握できるんですが、作中作のキャラまではなかなか把握できてないんですよね。作中作は5分くらいしかないですし、それすらもアプリが止まった今は見ることができなくなっています(どこかでこうかいされてましたっけ?)。リーディングライブ見た後に本来の配役を確認したかったんですがそれができなかった。

 

あと、今回のシナリオの展開では、聡里と莉子がそれぞれの解釈で役を演じて、それらの違いわわかるがそれぞれ素晴らしい!となるとカタルシスが得られると最高だったと思います。しかし、前述の通り作中作そのものを理解しようにも量が少なくて難しい。さらに、最近の役者さんはみなさん基本的な演技のパターンを十分身につけているようでして、配役を変更してもそれなりにできてしまうように思います(これは自分の耳が悪いだけかも…)。結果、聡里と莉子それぞれ無難に演技できている。それはすごい、けれども…と感じてしまいました。シナリオ上一番の盛り上がりどころでそこまで高めてきた緊張を解消しきれていなかったように思います。

 

これはアプリの頃からも思っていましたが、作中作のキャストを変更してそれが面白い!と思えるのって、素人の耳からすると元の声に特徴がある場合なんですよね(志穂、悠希、絢、鳴あたり)。ショートとはいえアニメを作りきり、さらに16人全員が声を当てるという製作者側のカロリーと、ユーザーが受ける衝撃が釣り合っていなかったことが、アプリとしてのCUE!の弱点だったのだと考えています。これがリーディングライブでも見えてしまったのが、ちょっと切なかったですね。

 

(あとこれは邪推なんですが、リーディングライブで演者が増えたコスト増を補う展示イベントだったのかな、と。あの手のイベントで、そこまで広くなさそうな会場であのチケット価格はちょっと高いなぁ、という印象でした。行けなかったので適正価格かはわかりませんでしたけど)

 

アニメはどうなる?

アニメ化の続報もあり、放送が近づいています。正直なところ、作画がちょっと…と思っています。あとコンテンツとしてのどの部分をアニメとして推し出すのかがよくわからなくもあります。おっかなびっくりな気分で1月まで待ちましょうか。