CUE! Reading Live Vol.8 Wind 感想

 

  • 2名の組み合わせ6組を全て出し、キャラ間の関係を深掘りする脚本。

  • 声や演技で一体何がどこまで伝わるのか?という役者の根源の哲学的な問い。「ライブでもマイクを通してだよね?」を朗読劇の舞台上で言わせるのはなかなか挑戦的だったと思う。

  • 終了発表済みのコンテンツ内で、大人の都合で仕事の有無が決まるよ、とキャラに言わせるのも挑戦的。

  • 美晴の泰然自若というかつかみどころのない性格は受け取る人によっては苛つきそうではある。アプリでもアニメでも挫折らしい挫折が全く描かれなかったし。

  • Windのキャラは、絢は未熟さ、まほろは独立心と孤独、莉子は年齢を重ねたからこその成熟と焦り、というように役者が持っていそうな要素をそれぞれ分割したような描かれ方ですね。それに対して美晴は超越しすぎてるんだよなぁ。ある種の理想というか。

  • その超越しちゃってるキャラを演じるのも難しそうである。

 

  • 安斎さんのピアノ弾き語りは驚いた。ピアノ弾けたんだっけ…?音大大学院生でオーストリアに留学するキャラの演技としてキーボード弾かせるのか… 演出が鬼である。

  • 安斎さん、挨拶でピアノを3ヶ月練習していたと語る。役者は挑戦してこそ、というのもわかるけどちょっとプレッシャーが凄そうであった。安斎さん明日別コンテンツのライブなんすよね…切り替え大変そう。

  • ライブは全員動きも歌唱もキレがあって良かったです。

  • 鶴野さんのハートマークが松田さんに拒否られて完成しなかったの笑ったw

  • 終演後安斎さん号泣。

  • 全員の挨拶良かったなぁ。鶴野さんが明らかに仕込んできた挨拶でぐんぐんハードル上げていったのが良かった。

  • Birdは(D+が残るからか)あまりコンテンツ終了に関して言及してなかったけど、Windの4人は11月で本当に一区切りだからね。

  • 100点満点中120点くらいの満足度でした。脚本の内容を受けて、一言でもマイクを通さないあいさつがあれば100点満点中150点だったと思う。

  • しかし、脚本や音楽含めこれだけ良質なコンテンツがこんなに短期に退場してしまうのは辛いなぁ。自分が知らないだけで、他の生き残ってるのはこれよりもさらに洗練されてるのだろうか。

  • いつか全体の感想をまとめたいのだけど。「上品すぎた」というのはオタクコンテンツとしての広がりを妨げてしまった(ニッチにしか刺さってこない)要因だったかもしれない。可愛いキャラの造形ではあるけど、アイドルではないし百合・恋愛要素はかなり控えめ。アプリでのプレイヤーキャラであるマネージャーは性別不明でどの性別でも辻褄の合うシナリオになっていたのはあっぱれだったけど、男性向けコンテンツの商業的判断として妥当だったかと考えるとうーん、である。