THE FIRST SLAM DUNKを観てきました(ネタバレ多数)

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著者のスラムダンク履修状況

  • 原作読了、アニメ視聴済み
  • 原作はかなり前に複数回読んでいたが、展開の詳細は覚えていない。

バスケットボール映画としてこれ以上のものが日本にあるだろうか?(そもそもバスケットボール映画が何本あるのか知らないけど)という出来栄え。特に試合ラスト1分のアレ!バスケマニアの超絶画力漫画家が制作を仕切るとこうなるのか。

  • 1990年代週刊アニメではやっぱり無理やったんや…
  • ストーリーは山王戦だけど、掘り下げるならそこしか残ってないよねーという場所を掘り下げるシナリオ。たしかに「初めて見る」スラムダンクですわ。
    • あーキービジュはそういう意味だったのか。
  • だけれども宮城家を辛い境遇にしすぎでは感。好みの問題だけれども、人間の命をかけずに物語としての厚みを持たせてほしかった。
  • 新キャラとして出てくる宮城家母の造形・作画がちょっとメインキャラのテンションと違わないですか… 美形にしたくなかったのはわかるんだけどストーリーの肝に入ってしまっていたのでもうちょいなんとかして欲しかった。
    • お母様試合観に行くなら最初っから行ってあげて…
  • そういえばスラムダンクって90年代ヤンキー漫画をちょこっと引きずってたんだったわーと思い出す。ワシはあのヤンキー要素嫌いだったんすよね…
  • 試合の状況説明が最低限(以下)に抑えられていて、「事前情報番組で選手の背景を知った状態で現地で見るバスケの試合」といった趣である。
    • 解説役のキャラを作ってそれに状況説明を喋らせるのが週刊漫画やアニメの常套手段(特にアニメでは尺を埋めるために説明役の台詞が重宝される)だけど、本作は映像を見せる方を選択。劇場アニメだからそっちが正解ですよねー。
  • 原作を読んだのが随分前で記憶が曖昧だったけどそれがかえってよかった。アレが無いコレが無いとは思わなかったからなー。
  • 週刊漫画のヒキと比べると試合中それぞれのプレイのエピソードの印象が薄めなんだけど、実際の試合を観ているとこんな感じですよね、という感想。試合はすぐ再開されるし、そこまで前のプレイを引きずってられない。
  • あとコレは原作準拠なのでしょうがないですが、PnRじゃなくてローポストが攻撃の基本ぽかったり、リバウンドが重視されてるのが1990年代だなぁと。NBAインスパイアな作品でしたが、今では花道は成立せんよなぁ。
  • キャスト変更については、既に25年以上経っているのでむしろ当然かと。特に違和感は感じませんでした。
  • バスケに詳しくなくても楽しめる、知ってるバスケのカテゴリ(nba, 高校バスケ…)が違えばその視点で楽しめる作品でした。